『超入門 信頼性データ解析の
基本と結果の見方/使い方』
〜ワイブル解析を中心にデータ解析の手順を解説〜
S190829A
開催日時:2019年11月6日(水)10:00-16:30
会 場:中央大学駿河台記念館(千代田区神田錦町3-11-5)
受 講 料:お1人様受講の場合 47,000円[税別]/1名
1口でお申込の場合 57,000円[税別]/1口(3名まで受講可能)
原田文明(はらだふみあき) 氏
ディーテックパートナーズ(元 富士ゼロックス)
<略歴> |
1983年、富士ゼロックス入社。信頼性管理部門で開発商品の信頼性管理、信頼性評価及び試験、加速試験法・解析手法,信頼性予測手法開発に従事。設計段階での部品信頼性の評価および設計検証業務を統括する傍ら開発部門や品質保証部門に対する信頼性技術指導を担当。
2010年に現在の富士ゼロックスアドバンストテクノロジー(株)で品質保証&安全環境評価部長として信頼性評価技術戦略、品質保証プロセスの体系化と品質保証システムの構築および安全環境評価業務を統括。2014年に定年退職。現同社シニアアドバイザー。
外部活動としてIEC国際標準化委員、IEC TC56 WG2(信頼性技法)主査、東京都信頼性研究会アドバイザー、大学講師(非常勤)、日本品質管理学会評議員、日本信頼性学会会員、電子情報通信学会会員、JIS制定委員ほか
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信頼性は製品が、使用期間を通じて故障しない性質です。その対象は、総合安全性として保全性や安全へと広がっています。交通システムの例を見るまでもなく、信頼性に懸念のある製品は、市場に大きな不安を与えます。信頼性問題を発生させないためには故障を予測し、信頼性データを解析して、その重要さを評価して効率的に設計段階で作り込むことが必要です。
データの解析!というと複雑な数式や手順が思い浮びますが、信頼性を改善する情報を得るために、統計的な手法の力を借りるものです。ここで大切なことは、解析して何かに役立つこと、つまり解析した結果の見方や活かし方です。
このセミナーでは、“設計や品質保証の実務者”や“信頼性データ解析のコツを知りたい初心者、初級者”の方を対象に、信頼性の基本から、信頼性データの特徴を解説したうえで、ワイブル解析を中心にデータ解析の手順を説明します。さらには、その結果の見方や信頼性改善に繋げるための解釈のコツを、初心者にも分かり易く紹介します。
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*演習を行います。関数電卓(スマホにその機能があればスマホでOKです)をご持参ください。
1 品質保証と総合信頼性
1.1 品質保証が必要な理由(開発遅れ、品質ロス、信頼とシェア喪失)
1.2 品質と信頼性
1.3 信頼性の特徴と基礎概念
1.4 信頼性からディペンダビリティ(総合信頼性)へへ
2 信頼性と統計的手法
2.1 信頼性は設計で決まる
2.2 信頼性の作り込みと予測の必要性
2.3 統計的手法と代表的な分布
2.4 バラツキの把握と設計余裕の取り方
2.5 サンプル数の決め方
3 信頼性データの解析
3.1 信頼性データの特徴
3.2 信頼性で統計的手法が必要な理由(数と時間の壁)
3.3 信頼性データの種類と解析での注意点
3.4 データ解析を支える情報
3.5 代表的な解析方法
4 時間データの解析
4.1 ワイブル分布の特徴と解析方法
4.2 ワイブルパラメータのもつ意味
4.3 完全データと不完全データ
4.4 完全データの解析…演習
4.5 解析結果の解釈とその注意…演習
4.6 不完全データの解析…演習
5 ワイブル解析の活用
5.1 市場データと実験室データ
5.2 関連するデータの種類
5.3 解析結果からアクションの決定へ…演習
5.4 市場信頼性データからの予測
5.5 ワイブル分布の応用
6 その他の解析手法
6.1 故障メカニズムからの予測手法とその注意(故障物理モデル)
6.2 加速試験でのワイブル解析の活用…演習
6.3 偶発故障の場合の試験規模の決め方…演習
6.4 摩耗故障の場合の試験規模の決め方と注意点…演習
6.5 数式を使わないデータ解析
まとめ