CMC0526
『量子コンピュータ最前線:基礎から最新研究開発動向まで』
 開催日時  2020年5月26日(火) 10:30~16:30
会 場  ちよだプラットフォームスクウェア5F(東京都千代田区神田錦町3-21)
受講料  48,000円(税別)、昼食・資料付
  … メルマガ登録者は43,000円(税別)
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  受講申込要領
主 催  株式会社シーエムシー・リサーチ 

 ※請求書、受講票等は、シーエムシー・リサーチより送付いたします。

講師 川畑史郎 氏  産業技術総合研究所 ナノエレクトロニクス研究部門 研究グループ長
【講師経歴】
 1995年 名古屋大学工学研究科 結晶材料工学専攻 修士課程修了
 1998年 大阪市立大学工学研究科 応用物理学専攻 博士課程修了(工学博士)
 1998年 通産省 電子技術総合研究所 研究員
 2001年 産業技術総合研究所 研究員。2017年 同研究グループ長。その間、オランダ Twente大学、スウェーデン Chalmers工科大学、フランス CNRS-CPT、フランス ILL、フランス LPMMC、ロシア HSE等にて客員研究員や客員教授を併任。
 2018年より文科省光・量子飛躍フラッグシッププログラムQ-LEAP量子情報処理領域サブプログラムディレクタ。
 2019年より量子ICTフォーラム理事。
【専門】
 理論物理(量子情報処理、物性理論、非線形物理、デバイス物理)
【所属学会】
 日本物理学会、応用物理学会
【著書】
 「量子情報の物理」、「超伝導磁束状態の物理」、「量子コンピュータ/イジング型コンピュータ研究開発最前線」
セミナーの
趣旨
 2019年10月にGoogleが超伝導量子コンピュータを利用して量子優位性実証に成功したとNature誌に発表を行いました。また、我が国においても、内閣府が量子技術イノベーション戦略を策定し、量子コンピュータ研究開発を重点化する方針を示しました。そのため、最近量子コンピュータに過剰なまでの大きな注目が集められています。量子コンピュータとは、量子力学原理を情報処理に利用したコンピュータのことです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算等の特定の数学的問題を高速に解くことが可能となります。そのため、Google、Intel、IBM、Microsoft、Alibabaといった国際的大企業やRigetti ComputingやIon Qなどのスタートアップが量子コンピュータ開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。しかしながら、誤り耐性機能を搭載した実用的大規模量子コンピュータを実現するためには、少なくとも20~30年以上の長い時間が必要であると考えられています。
 本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎から最新研究開発動向までわかりやすく解説を行います。また、Googleの量子優位性実証、近未来に実現可能なノイジーな中規模量子コンピュータ(NISQ)などの最先端トピックスに加えて、実用化に向けた技術課題、ビジネス展開の可能性についても紹介を行います。
セミナー
対象者
 量子コンピュータの基礎について学びたい方
 量子コンピュータのビジネス活用を検討されている方
 量子コンピュータに関する情報収集・動向調査を行われている方
 量子コンピュータの産学官共同研究を検討されている企業の方
セミナーで
得られる
知識
 量子コンピュータの基礎知識、最新研究開発動向、ビジネス動向
プログラム   ※ 適宜休憩が入ります。
1 今何が起こっているのか?
 1) 超伝導量子コンピュータ集積度の驚異的な増大
 2) アメリカと中国の動き
 3) Googleによる量子優位性実証とIBMによる反論
2. 量子コンピュータ入門:初級編
 1) 量子力学
 2) 量子コンピュータの歴史
 3) 量子ビット
 4) 量子チューリング機械
 5) 量子論理回路
 6) 量子アルゴリズム
 7) 量子コンピュータハードウェア

3. 量子コンピュータ入門:中級編
 1) 量子誤り訂正とトポロジカル表面符号
 2) 量子超越性とGoogleの実証実験
 3) NISQ(ノイジーな中規模量子コンピュータ)
 4) NISQ 向け量子/古典ハイブリッドアルゴリズム
 5) IBM Q量子クラウドサービスを利用した量子コンピュータプログラミング

4. 最新研究開発動向と最先端トピックス
 1) 世界の国家プロジェクト(米 National Quantum Initiative, EU Quantum Flagship など)
 2) 国内の国家プロジェクト(Q-LEAP、量子技術イノベーション戦略、ムーンショットなど)
 3) 量子コンピュータ開発に取り組む国内外企業
 4) 超伝導量子コンピュータ
 5) シリコン量子コンピュータ
 6) イオントラップ量子コンピュータ
 7) 光量子コンピュータ
 8) 量子クラウドサービス(IBM Q, Rigetti QCS, Alibaba Quantum Cloudなど)
 9) 量子コンピュータソフトウェア開発環境・プログラム言語

5. 課題と展望
 1) 実用的量子コンピュータ実現のための技術課題
 2) ビジネス展開の可能性
 3) 今後の展望