熱音響現象の入門
熱と音で冷凍、熱と音で発電
S220519NW
本セミナーは Zoom を使用いたします。
開催日時:2022年7月26日(火) 13:00-16:00 (12:55受付開始)
受 講 料:お1人様受講の場合 45,100円[税込] / 1名
1口でお申込の場合 62,700円[税込] / 1口(3名まで受講可能)
工場、自動車、船舶などが使用している燃料由来のエネルギーの半分以上は排熱として未利
用のまま捨てられています。これらの捨てている熱を「熱音響デバイス」を用いて回収し、電
力や冷却・加熱に再利用する研究を行っています。熱音響現象を利用すると「熱入力から音波
を介して仕事を取り出す熱機関」や「音波を入力することで熱を汲み上げるヒートポンプ(冷
却・加熱)」を実現することができます。そのため、これまでのデバイスには無い以下の特徴
を持っています。
● 熱と仕事のエネルギー変換を行う際にピストンやタービン等の機械部品を必要と
しないため、本質的にメンテナンスフリーです。
● 工場排熱、自動車排熱、太陽光熱等、多様な熱源を利用したヒートポンプ(冷却
・加熱)や発電システムを実現可能です。
● 本質的には可逆サイクルであるため、高いエネルギ変換効率(先行研究では30%
以上)を有しています。
● 可動部を有することなく、非温暖化ガスを用いたヒートポンプ(冷却・加熱)を
実現可能です。
1. 熱音響現象の概要
1.1 背景
1.2 熱音響現象の歴史
1.3 進行波型熱音響機関
1.4 熱音響デバイスの紹介
2. 熱音響現象とは
2.1 熱音響デバイスの構造
2.2 管内音波
2.3 進行波型 定在波型
2.4 仕事流 熱流
2.5 Rottの方程式
2.6 Two-sensor法
3. 様々な熱音響機関
3.1 熱音響機関
3.2 熱音響冷凍機・ヒーター
3.3 熱音響発電機
3.4 多段熱音響デバイス
4. 簡単な進行波型熱音響機関の試作
4.1 蓄熱器
4.2 ループ型、枝付きループ型
4.3 導波管
5. 熱音響機関の課題
5.1 蓄熱器の流路、材質
5.2 リニア発電機
5.3 熱交換器と入熱方法