~全固体電池の高容量化と、新奇な高速ゲストLi+伝導体の開発~
S190606N
開催日時:2019年8月30日(金) 10:30-16:00 (10:00受付開始)
会 場:ちよだプラットフォームスクエア(東京都千代田区神田錦町3‐21)
受 講 料:お1人様受講の場合 46,000円[税別] / 1名
1口でお申込の場合 57,000円[税別] / 1口(3名まで受講可能)
各国の自動車産業では、ガソリン車から電気自動車へのシフトが急速に進められています。電気
自動車ではエンジンに代わり、電池特性が自動車の性能や市場価格に直結します。例えば電池の
エネルギー密度は自動車の航続距離を左右し、加速性能は電池の出力特性がカギとなります。他
にも安全性を含め、優れた特性の蓄電池の開発が急務となっています。最も有望な蓄電池のひと
つが全固体リチウム電池です。全固体電池では、高い安全性・信頼性だけでなく、固体電解質を用
いることで初めて発現する、従来の電池では得られなかった様々な特性が期待されます。
本講演では、現在知られている固体電解質材料をいくつかご紹介いたします。更に、全固体電池
における高容量電極材料の充放電挙動や、固体電解質材料の新たな設計指針など、私が現在取
り組んでいる研究内容についても簡単にご紹介いたします。
(1) 現行のリチウムイオン電池の特長と課題
(2) 全固体リチウム電池と現行のリチウム電池との違い
(3) 電池の全固体化によるメリット
(4) リチウム全固体電池の構造・実験室レベルでの作製で必要な設備
(5) 全固体電池の開発における注意点
(6) 全固体電池における、電極界面制御
(7) 本当に全固体電池が優れているのか?
(8) 最近の研究動向、産業界の動向も併せて
(1) ハロゲン化物系~世界で初めて実用化された固体電解質~
(2) 酸化物系~究極の全固体電池の構築~
(3) 硫化物系~最も高いLi+イオン伝導度が発現~
(4) 水素化物系~最近発見された材料系~
(1) 現在知られる高容量負極材料
(2) 体積変化抑制に向けた負極材料開発
(3) 全固体電池におけるSiおよびSiOx薄膜の充放電挙動
(4) 全固体電池におけるSn粉末負極の充放電特性
4.Liフリー化合物をベースした、高速ゲストLi+伝導体開発
(1) KI、NaIをベースとした固体電解質開発
(2) アルカリハライド中のLi+伝導機構
(3) 高速ゲストLi+伝導体を用いた全固体電池の試作状況
(4) 更なる伝導度向上に向けて